いま、終活という言葉をTVや雑誌その他メデイアを通して浸透してきます。

終活という言葉は、いつ頃から使われ始めたのでしょうか?

自分の人生の幕引きのために、何を備えてどのように過ごしていくかを考えるべきものなのでしょう。

エンディングノートというものも、ほんの数年前からもてはやされるようになりました。

法的に自分の財産を誰にいくら継承していくか、自分の希望を遂げるためには法的効果をもつ遺言書を遺しておくしかありません。

あくまでも、誰に、何を、幾ら、といったようないかにも事務的なもので、その本人の心にある思いが伝わるものとは、到底、思えません。

もっとも、付言事項といって自分の思いも一緒に遺しておく事はできますが、一から考えて書き記しておくのはとても、面倒であり、かつ、難しそうです。

その点、エンディングノートなるものは、書いておきたいことや書いておくべきことが、項目ごとに整理されています。

その項目ごとに、自分の思うまま自分の思いを書き記しておけばいいのです。

よく、自分の死んだことを考えて、何かを書いておくのは、気が進まないというお話を、良く耳にします。

誰もが、自分の死は想定したくないもの

自分の死を前提とすることを考えて何かを書き残すには早すぎる等々

それでも、最近は、自分の葬儀等に関する希望などを書き遺しておく方が増えているようです。

祭壇に使う写真から祭壇のお花や作り方、弔問にお呼びするかたなど

自分の人生の最後の締めくくりは自分の思うまま、好きなように行いたいということでしょう。

また、終末医療に関しては、延命治療はして欲しくない、いたずらに機械の手を借りて何の意識も無くただ、息をしているだけの最後の時間は迎えたくないといったことでしょう。

この終活を考えるうえでのポイントは、健康寿命といわれる五体満足で頭の意識もしっかりしている健康でいられるときから最期を迎えるまでの時間でしょう。

セカンドライフといわれる定年を迎えてから健康でいられる健康寿命の期間は、現役時代には多忙を極め手をつけられなかった趣味やボランティア活動、そして孫の世話、等々、充実した時間を過ぎせることと思います。

問題は、体が弱って、歩くのもままならない、認知も始まってきた、その果てに介護が必要になってきた、というような場面でしょう。

この問題は、その個人、個人、の置かれている状況で全く、その対処の仕方は変わってきます。

独身の一人身なのか、子どものいないご夫妻なのか、子どもは仕事で遠方に暮らしており年に1~2回会えればいい方というご夫妻なのか、子どもと2世帯住宅で同居しているご夫妻なのか・・・

子どもと同居していないご夫妻や単身者の場合、終の棲家をどうするか、真剣に考えておく必要がありそうです。

いま住んでいる子育て期間中に購入した戸建住宅は坂の多い丘陵地帯で道路から玄関まで何段もの階段を上り下りする必要があるといった場合、健康寿命を過ぎたあたりからは、とても住めたもんではなさそうです。

また、子育て中は、利便性よりも環境優選で郊外の住宅を選ぶ傾向もあります。もっとも、子どもの教育資金もあって予算の関係で郊外型を選んでいるケースも多いでしょう。

とにかく、日々の買い物も車、病院に行くのも車、市役所に行くのにも車、図書館に行くのにも車、このような当たり前の生活が、健康寿命をすぎると、とてつもない負担となってきます。

要介護になった場合、行政の福祉である程度の手助けは期待できるものの、どこまで辛抱して暮していけるでしょうか。

このような将来の健康リスクに備えた終の棲家を、真剣に考えておく必要があるでしょう。

坂道の少ないフラットな街、病院やスーパー、公園に近い環境、老人介護施設の充実している地域、等々

老後の暮らしやすい街、

そしてその住居の形態はどうするか、分譲マンションかサービス付き高齢者住宅か、有料老人ホームか、等々、また介護の状況がひどくなってきたら特養を申し込むか、等々

そして、大事なのは、終の棲家のための準備資金です。

どのように工面するか、

いまの住居を売却するか、賃貸にだしてその賃料で終の棲家の入居費用とするか、リバースモーゲージを利用するか、等々

終の棲家入居計画には、周到な準備が必要そうです。

今の家はいくらで売れるのか、貸したらいくらで貸せるのか、バリヤフリーのリフォ―ムで体が不自由になっても暮せるものか、子どもは定期的に様子を見に来てくれるのか、

そもそも論として、自分の健康状態が、最も気になるところです。

若いころ、丈夫だったといっても安心できません。

かえって、油断して体を酷使してしまっているやもしれません。

体のケアや定期健診をしっかりおこなって、健康寿命を少しでも延ばしたいところです。

とにもかくにも、将来の健康でなくなった時をかんがえて、終の棲家を改めて探す必要がありそうかどうかを考えてみましょう。

そして、新たな終の棲家を求める時には、その実現のための一番、理想と思われる手段を考えてみてください。

そして、一つ、一つ、健康に気を使いながら準備していく。

備えあれば、憂いなしです。

早目、早目、で準備をはじめていってください。


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Posted by 荒木財産FP at 14:23│Comments(0)FPのひとり言・・・
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