2013年02月23日
生命保険のボーナスとは・・・
昨日の日経WEB版に、ボーナス付き生命保険に関するコラムが掲載されていました。
ボーナスとはいかなるものでしょうか・・・
日経WEB版より、原文のまま、ご紹介させていただきます。
先日、ある媒体で「ボーナス」付きの保険について取材を受けました。例えば、主に入院に備える医療保険に加入している場合、3年ごとに15万円といった給付金(ボーナス)が受け取れる商品です。ボーナスには必ず給付されるものと、一定の期間中に給付金請求がなかった場合など条件付きで給付されるものがあり、後者は「無事故お祝い金」などの名称になっていることもあります。お客様と面談する中での実感としては、女性に人気があるものです。
しかし私は取材に対し、「保険は保障を買うためのものです。ボーナスの存在は消費者の商品価値判断を狂わせている気がします」と答えました。もっと言えば、私はこうした保険は「存在しなくてもいい保険」だと考えています。
まず、名称が気に入りません。実際、3年おきに15万円のボーナスが支払われる場合、ボーナスが付いていない保険に比べ3年間で15万円ほど保険料が高くなっています。つまり、お客様からいただいたお金を返金するだけの仕組みなのです。これをボーナスと称する保険会社の人たちの感覚が理解できません。
また、NKSJひまわり生命保険の「フェミニーヌ」のように、ボーナスの支払いに向けられる保険料が分からない商品の存在も不可解です。15万円のために16万円払う仕組みかもしれないからです。
とはいえ、その「ボーナス部分自体に魅力がある」という声もあります。例えばネクスティア生命の「カチッと終身がん保険」がそうです。30歳の女性がこの保険に加入するケースを見てみましょう。3年ごとにボーナス10万円が支払われるプランでは、ボーナスがないプランより保険料が2680円高くなっているので、2680円×12カ月×3年=9万6480円支払うと10万円になると試算されます。がんにかからなかった場合というただし書きがつくものの、「ずいぶん良い利回りではないか」と評価されても不思議ではありません。
しかし、仮にボーナス部分では保険会社が赤字になるような料金設定だったとしても、がん保険本体の価格がボーナス部分のマイナスを吸収して余りあるほど高く設定されていると思われます。
がん保険に限ったことではありません。ボーナス部分の「お得度」より、「そもそも保障部分に要する料金設定は妥当なのだろうか?」「貯蓄が100万円程度あれば、診断一時金が100万円のがん保険には入らなくてもいいのではないか?」といった疑問を持つことが大切なはずです。
私は、ボーナス付きの保険には、消費者の関心をこうした本質的な問題からそらす効果(?)があるように感じます。
もちろん、素朴に「忘れたころにお金が戻ってくると嬉しい」という消費者心理は分かるつもりです。私も講演などの際、自分で払っていた旅費が精算されて戻ってくると「臨時収入」を得たような気分になることがあるからです。ボーナス付きの保険は、人が必ずしも合理的な選択をしないことを前提につくられているのかもしれません。
そういえば「保険料と保障内容を考えると医療保険は解約したいが、ボーナスが出てからにする」というお客様もいらっしゃいます。「1週間の入院で7万円もらえる場合でも、あえて請求しないで15万円の『無事故お祝い金』をもらうほうが得ですよね?」という質問をいただいたこともあります。
こうした感覚は、契約の継続率向上などにつながるでしょうし、保険会社にはとても都合がいいものだと思われます。だからこそ保険会社は、単なる「返金機能」をボーナスと呼ぶ保険商品を販売し続けているのではないでしょうか。
【日本経済新聞WEB版 2013/2/22 7:00】
いかがでしたでしょうか・・・
ボーナス金という表現は、お得感を感じさせる言葉です・・・
何事もなく、保険金の給付を受けなかった・・・
その場合には、一定の額を・・・戻しますという感じのものでしょう・・・
当然ながら、保険会社は、運用による収益を見越しながら、保険金支払いの予想額を計算して、逆算のうえ、保険料を算定しているようです。
その計算には、高度な数学の知識が必要でしょう・・・確率や統計などなど・・・
とうことは、ボーナス金も当然に保険料に転嫁されている・・・
保険は、本来、何事もなく平穏無事に暮していれば、保険料の戻りは期待できないものです。
とはいえ、最近の保険の商品は、投資にも使えるものが、多種、開発されています。
終身では、1000万円の保障をいくらで買えるか等・・・
また、税法上に優遇されているメリットを活かした節税商品などなど・・・
ボーナス付きも、ただ、保険料を払っても何の戻りがないよりは、定期的にお金が給付されることにより、何か得した気分になれそうです。
緻密に保険料を比較検討していくと・・・余り、喜べない結果が待っているかもしれませんが・・・
毎月の保険料で引かれてしまえば・・・無駄な出費はできません・・・
あとで・・・何に使ったんだろう・・・という出費よりは・・・
思いがけないボーナス支給は・・・悪くない選択かもしれません・・・
荒木不動産コンサルティングFP事務所は、相続対策や生命保険の見直し、住宅ローン等のご相談を承っております。
ご相談希望のかたは、まずは、メールか電話でご連絡ください。
初回は、無料で、ご相談内容の概要をお聞かせいただきます。
無料相談後に、その後のご相談内容やご提案内容、お見積金額についてお話させていただきます。
その業務内容とお見積金額でご検討いただき、ご納得いただけましたら業務委託契約書を締結させていただきます。
業務委託契約後締結前に、費用は発生しませんので、ご安心ください。
相続支援業務につきましては、『相続支援ネット』に所属し『つくばエリア』を担当しています。
『相続支援ネット』とは相続の各専門家(税理士、司法書士、弁護士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、建築士)とコワーク(協働)を組み、お客様が的確な相続を実現するためのアドバイスと支援をご提供する相続専門家集団です。
なお、生命保険コンサルティングにつきましては、『FPアソシエツ&ファイナンシャルサービシーズ』に生命保険募集人として所属しています。
『FPアソシエツ&ファイナンシャルサービーシーズ』は、FPとしての視点で、事業承継継対策や財務体質改善、相続対策、ライフプランにおける保険の見直し等、あらゆる問題解決のための保険活用のご提案をさせていただいております。
そのFPの視点の経験を活かした生命保険活用のコンサルティングをご提供させていただきます。
電話:029-851-6334 メール:info@arakifp.com HP:http://www.arakifp.com/(相続支援あらき検索)
ボーナスとはいかなるものでしょうか・・・
日経WEB版より、原文のまま、ご紹介させていただきます。
先日、ある媒体で「ボーナス」付きの保険について取材を受けました。例えば、主に入院に備える医療保険に加入している場合、3年ごとに15万円といった給付金(ボーナス)が受け取れる商品です。ボーナスには必ず給付されるものと、一定の期間中に給付金請求がなかった場合など条件付きで給付されるものがあり、後者は「無事故お祝い金」などの名称になっていることもあります。お客様と面談する中での実感としては、女性に人気があるものです。
しかし私は取材に対し、「保険は保障を買うためのものです。ボーナスの存在は消費者の商品価値判断を狂わせている気がします」と答えました。もっと言えば、私はこうした保険は「存在しなくてもいい保険」だと考えています。
まず、名称が気に入りません。実際、3年おきに15万円のボーナスが支払われる場合、ボーナスが付いていない保険に比べ3年間で15万円ほど保険料が高くなっています。つまり、お客様からいただいたお金を返金するだけの仕組みなのです。これをボーナスと称する保険会社の人たちの感覚が理解できません。
また、NKSJひまわり生命保険の「フェミニーヌ」のように、ボーナスの支払いに向けられる保険料が分からない商品の存在も不可解です。15万円のために16万円払う仕組みかもしれないからです。
とはいえ、その「ボーナス部分自体に魅力がある」という声もあります。例えばネクスティア生命の「カチッと終身がん保険」がそうです。30歳の女性がこの保険に加入するケースを見てみましょう。3年ごとにボーナス10万円が支払われるプランでは、ボーナスがないプランより保険料が2680円高くなっているので、2680円×12カ月×3年=9万6480円支払うと10万円になると試算されます。がんにかからなかった場合というただし書きがつくものの、「ずいぶん良い利回りではないか」と評価されても不思議ではありません。
しかし、仮にボーナス部分では保険会社が赤字になるような料金設定だったとしても、がん保険本体の価格がボーナス部分のマイナスを吸収して余りあるほど高く設定されていると思われます。
がん保険に限ったことではありません。ボーナス部分の「お得度」より、「そもそも保障部分に要する料金設定は妥当なのだろうか?」「貯蓄が100万円程度あれば、診断一時金が100万円のがん保険には入らなくてもいいのではないか?」といった疑問を持つことが大切なはずです。
私は、ボーナス付きの保険には、消費者の関心をこうした本質的な問題からそらす効果(?)があるように感じます。
もちろん、素朴に「忘れたころにお金が戻ってくると嬉しい」という消費者心理は分かるつもりです。私も講演などの際、自分で払っていた旅費が精算されて戻ってくると「臨時収入」を得たような気分になることがあるからです。ボーナス付きの保険は、人が必ずしも合理的な選択をしないことを前提につくられているのかもしれません。
そういえば「保険料と保障内容を考えると医療保険は解約したいが、ボーナスが出てからにする」というお客様もいらっしゃいます。「1週間の入院で7万円もらえる場合でも、あえて請求しないで15万円の『無事故お祝い金』をもらうほうが得ですよね?」という質問をいただいたこともあります。
こうした感覚は、契約の継続率向上などにつながるでしょうし、保険会社にはとても都合がいいものだと思われます。だからこそ保険会社は、単なる「返金機能」をボーナスと呼ぶ保険商品を販売し続けているのではないでしょうか。
【日本経済新聞WEB版 2013/2/22 7:00】
いかがでしたでしょうか・・・
ボーナス金という表現は、お得感を感じさせる言葉です・・・
何事もなく、保険金の給付を受けなかった・・・
その場合には、一定の額を・・・戻しますという感じのものでしょう・・・
当然ながら、保険会社は、運用による収益を見越しながら、保険金支払いの予想額を計算して、逆算のうえ、保険料を算定しているようです。
その計算には、高度な数学の知識が必要でしょう・・・確率や統計などなど・・・
とうことは、ボーナス金も当然に保険料に転嫁されている・・・
保険は、本来、何事もなく平穏無事に暮していれば、保険料の戻りは期待できないものです。
とはいえ、最近の保険の商品は、投資にも使えるものが、多種、開発されています。
終身では、1000万円の保障をいくらで買えるか等・・・
また、税法上に優遇されているメリットを活かした節税商品などなど・・・
ボーナス付きも、ただ、保険料を払っても何の戻りがないよりは、定期的にお金が給付されることにより、何か得した気分になれそうです。
緻密に保険料を比較検討していくと・・・余り、喜べない結果が待っているかもしれませんが・・・
毎月の保険料で引かれてしまえば・・・無駄な出費はできません・・・
あとで・・・何に使ったんだろう・・・という出費よりは・・・
思いがけないボーナス支給は・・・悪くない選択かもしれません・・・
荒木不動産コンサルティングFP事務所は、相続対策や生命保険の見直し、住宅ローン等のご相談を承っております。
ご相談希望のかたは、まずは、メールか電話でご連絡ください。
初回は、無料で、ご相談内容の概要をお聞かせいただきます。
無料相談後に、その後のご相談内容やご提案内容、お見積金額についてお話させていただきます。
その業務内容とお見積金額でご検討いただき、ご納得いただけましたら業務委託契約書を締結させていただきます。
業務委託契約後締結前に、費用は発生しませんので、ご安心ください。
相続支援業務につきましては、『相続支援ネット』に所属し『つくばエリア』を担当しています。
『相続支援ネット』とは相続の各専門家(税理士、司法書士、弁護士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、建築士)とコワーク(協働)を組み、お客様が的確な相続を実現するためのアドバイスと支援をご提供する相続専門家集団です。
なお、生命保険コンサルティングにつきましては、『FPアソシエツ&ファイナンシャルサービシーズ』に生命保険募集人として所属しています。
『FPアソシエツ&ファイナンシャルサービーシーズ』は、FPとしての視点で、事業承継継対策や財務体質改善、相続対策、ライフプランにおける保険の見直し等、あらゆる問題解決のための保険活用のご提案をさせていただいております。
そのFPの視点の経験を活かした生命保険活用のコンサルティングをご提供させていただきます。
電話:029-851-6334 メール:info@arakifp.com HP:http://www.arakifp.com/(相続支援あらき検索)
終活問題と終の棲家・・・
自宅併用賃貸住宅を建てる時には小規模宅地等の特例に注意!!
財産承継対策に不可欠な不動産相場の将来予測の難しさ・・・
相続対策の生前贈与のここ(定期贈与)に注意④・・・
相続対策の生前贈与のここ(みなし贈与)に注意③
相続対策の生前贈与のここに注意②
自宅併用賃貸住宅を建てる時には小規模宅地等の特例に注意!!
財産承継対策に不可欠な不動産相場の将来予測の難しさ・・・
相続対策の生前贈与のここ(定期贈与)に注意④・・・
相続対策の生前贈与のここ(みなし贈与)に注意③
相続対策の生前贈与のここに注意②
Posted by 荒木財産FP at 12:09│Comments(0)│FPのひとり言・・・
コメントフォーム